日本の主流派の自然科学者の研究者としての堕落を憂う・・・

  地球温暖化に対する今日の混乱した非科学的な思想状況を創りだしたカッコつきの「専門家」たちの罪は大変大きいと言わなければなりません。
 槌田敦、中本正一朗、そして私も含めてこのHPの立場は明解です。私たちの立場は、例えば東北大学の明日香壽川、環境研の江守正多、気象研究所の吉村純が言うような「地球温暖化懐疑論」ではありません。第一私たちは観測事実としての気温の上昇傾向、これを温暖化と呼ぶのならば、温暖化に懐疑的であったり、まして否定などしていません(Climategate事件から、少なからず気象観測データの捏造はあるとは考えていますが・・・)。
 私たちが一貫して問題にしているのは、この近年の温暖化の主要な原因が人為的に大気中に排出されているCO2による付加的な温室効果の増大によるという「人為的CO2地球温暖化仮説」であり、これを自然科学的に否定しているのです。私たちの立場を正確に表現すれば『人為的CO2地球温暖化仮説否定論』です。
 日本における人為的CO2地球温暖化仮説に対する批判的な検討の開始は、おそらく気象学者の根本順吉による著書「超異常気象」におけるC.D.Keelingの気温とCO2濃度の関係を示した観測データの紹介に始まると思われます。
 その後、この根本の紹介したC.D.Keelingの観測事実に着目した槌田によって、まず環境経済・政策学会でこの問題の検討が開始されました。この頃から私も槌田とこの問題について共同で気象観測データの解析を行うことになりました。
 その後、この問題に対する論争は環境経済・政策学会から気象学会に場を移して続くことになりました。槌田は気象学会の会員となり、気象学会の年次講演会で共同研究の成果を報告しました。学会誌「天気」にも共同研究の成果を繰り返し投稿しました。しかし、気象学会は理論的な論争では槌田の主張に対抗できないと考え、投稿論文を合理的な説明なしに掲載を拒否するという暴挙に出ました。そればかりか、槌田に対して講演会での発表機会さえ奪いました。ついに、槌田論文は気象学会誌「天気」に公開されることはありませんでした。
 槌田は気象学会と並行して、物理学会誌に対しても人為的CO2地球温暖化仮説を否定する論文を投稿し、数篇の論文が公開されています。
 ここでは、この間の関連する学会における主要な論文を紹介しておくことにします。ただし、気象学会誌については未掲載論文を紹介することにします。

HP管理者 近藤邦明

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1. 環境経済・政策学会
 CO2温暖化脅威説は世紀の暴論 槌田敦
   (和文年報第4集『地球温暖化への挑戦』1999年 東洋経済)
 「CO2温暖化脅威説は世紀の暴論」か? 松岡 譲
   (和文年報 第4集『地球温暖化への挑戦』1999年 東洋経済)
 反論になっていない松岡コメント 槌田敦
 温暖化問題懐疑論へのコメント 明日香壽川・吉村純
(2005年度環境経済・政策学会発表資料修正加筆版 Ver.1.1/2005年10月20日)
※この冗長で非科学的なレポートの最新版が東大IR3S「地球温暖化懐疑論批判」です(近藤)。

■ 二酸化炭素地球温暖化脅威説批判 近藤邦明(2003/02/13)
■ 
(温暖化懐疑論へのコメントに対する)
素朴な疑問 近藤邦明(2005/11/21)


2. 気象学会
 「天気」2005年6月号『質疑応答』河宮未知生(海洋研究開発機構)
■ 天気投稿論文「反論・CO2濃度と気温の因果関係」槌田敦(2006年9月6日受付)
■ 天気『会員の広場』反論を受け付けない気象学会は「学会」と言えるのか
                              槌田敦(2008/03)
 
天気投稿論文CO2濃度の増加は自然現象 槌田敦/近藤邦明(2008/04/25)
 天気投稿論文「大気中CO2濃度増は自然現象であった
  T.その原因は気温高である」近藤邦明、槌田敦(2008/11/26)
  U.関連する事実と理論についての考察」槌田敦・近藤邦明(2010/09/13)
Increased CO2 Concentration in the Atmosphere is a Natural Phenomenon
I. Higher Temperature is the Real Cause
(Kuniaki Kondo, Atsushi Tsuchida)


3. 物理学会
■ 日本物理学会誌 Vol.62, No.2, 2007
  CO2を削減すれば温暖化は防げるのか 槌田敦
■ 日本物理学会誌 Vol.62, No.7, 2007
  CO2増加は自然現象だろうか 阿部修治 (産総研)
■ 日本物理学会誌 投稿原稿
  CO2温暖化説は正しいのか? 槌田敦
■ 日本物理学2009年9月講演会
  「科学」は間違えるはずがないという信仰 槌 田 敦(2009/09/29)
■ 日本物理学会誌 Vol.65 No.4
  原因は気温高,CO2濃度増は結果 槌田敦 (2010.04.09)
■ 日本物理学会誌 Vol.65 No.4
  地球温暖化の科学 阿部修治(産総研) (2010.04.09)

■ 阿部論文を考察する
(2010/04/16)
■ 熱測定学会会誌「熱測定」No.2
  環境物理学と熱物理 加納 誠


 「地球温暖化懐疑論批判」発行の経緯と経歴詐称の意味 近藤邦明


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